rennyの備忘録(元祖!?)

「投資信託への長期分散投資で資産形成を目指しています。Financial Freedomを手に入れる日を楽しみにしています。」という、ブログ・rennyの備忘録の元祖!?です。

venture company

社長失格

最近頻繁にチェックしているブログに
板倉雄一郎さんのブログがあります。
非常に勉強になるな、といつも熱心に読んでいます。
その板倉さんの著書、社長失格をこの2日間で
読み終えました。
「起業とは何か」ということについて
深く考えさせられました。
ページをめくる毎にボク自身ワクワクしたり
ドキドキしたり、ベンチャー企業のダイナミズムが
見事に鮮やかに描き出されていました。
板倉さんのこの顛末は遠い昔のことではなく
ほんの10年ほど前のことであることに、
世の中変わったなぁ、という部分と
何にも変わっていないなぁ、という部分があるのが
印象的でした。
ボクはもうかれこれ7年くらいベンチャー投資に関わっていますが
もっと早く読んでおけば良かった、と強く感じました。

この本を読んで板倉さんのセミナー 25万円、
それくらいの値打ちがあるかも、なんて思い始めました。
9月以降開催されるようなら、参加を真剣に検討しようかな
と思いました。

とにもかくにも、この本。読んで良かったです!


社長失格―ぼくの会社がつぶれた理由
日経BP社
板倉 雄一郎(著)
発売日:1998-11
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:34744
おすすめ度:4.52
おすすめ度4 社長失格?
おすすめ度5 なにげなく読み出したら・・・
おすすめ度4 ベンチャー倒産
おすすめ度5 本物の迫力がある
おすすめ度5 超良書。事業を起こすとはどういうことか考えさせられる。


リヴァンプ・澤田さん

グロービスさんのキャリアセミナーに
先週の金曜日、参加してきました。

第3回セミナー 
「経営のプロ」へのキャリア
「事業再生のプロ」という仕事
~経営チームに求められる現場力の実態~

講演されたのは、リヴァンプの代表パートナーの
一人、澤田貴司さん。
もう一人、リヴァンプから現在ロッテリアに
派遣されている、湯浅さん。

このセミナーに参加しようと思ったのは、
「再生」という言葉に惹かれたというよりも
澤田さんの肉声を一度聞いてみたい、と思ったからです。
澤田さんは、ユニクロ大躍進の立役者の一人であり、
その後独立、再生ファンドのファンド管理者として
ダイエー再建に立候補された人物です。
現在、ファンドとは違ったアプローチで企業再建を
行うリヴァンプを経営されています。
この澤田さんが「気合」「根性」ということで
キアコンという会社を設立された時から
注目していました。このキアコンは、
ダイエーのdealを流してからほどなく整理され
ファンドのおカネは投資家に返還されたようです。

セミナーには非常に多くの方が参加されていました。
皆さん、熱心に講演に聞き入っていたように思います。

さて、ボクの感想ですが、予想していましたが
澤田さんという人物、人を引き付ける力がスゴイように
感じました。
強調されていたのは、チームという言葉、
それと、自分のやりたいことに正直であれ、という点です。
また、仕事ばかりで家族には申し訳ない気持ちだと
率直にお話されていたのが印象的でした。
リヴァンプが一旦取り組んだ案件には、原則
Exitというものが無いということを何度も
アピールされていました。参加者からいくつか
投資のExitは?という質問がありましたが、
永久保有というお答えでした。
ある意味、非常に実験的な取り組みであると思います。
株式公開を目指す、という発言もあったりで
新鮮な驚きもありました。もう一つの驚きは
勉強不足だった自分を恥じましたが(最近
某経済紙を購読していないから知らなかったのかも
しれませんが)デルの日本法人の社長を務められていた
浜田さんもリヴァンプにジョインされたようです。
今後の動きには要注目です。

最後にもうひとつ。頻りに発言があったのですが
「ダイエーがやりたかった」というコメント。
ボクは澤田さんが経営するダイエーが見たかったな、
とこのセミナーを聞いてそう強く思いました。

昨日思ったこと

ボクの部署で取り組んでいる
(ボクは担当していない)新規案件が
剣が峰に立たされている。
その商材自体、画期的です。
大きな、そして望まれていた価値を
提供できるものだとボクは思っています。
一方で、その商材を提供するサプライヤー
(ボクの会社が出資する企業)の関係者は、
身内の損得ばかり議論しています。

こうした現場を見ていて、強く感じるのは
「何のためにこの事業を興したのか」ということです。
企業である以上、儲けるため、そりゃ当たり前です。
儲けるためにはお客さんが必要です。
お客さんが何を待っているか、求めているかを
追求していくことが何より大事なのではないか、
と思います。
新規事業というのは、ただでさえ成功するのが
大変です。にもかかわらず、お客さんのことは
二の次にしている姿勢に大いに疑問を覚えます。

多くの新規事業やベンチャーを見てきましたが
あらためて、その事業のミッションは何か、
経営者はそのミッションを果たすことに忠実か、
そんな視点の重要性に気づきました。

新興企業向株式市場の上場審査

梅田望夫さんのブログ

制度設計側が是正すべき一般投資家のリスク過重

というエントリを拝読しました。
コラムのFull-textは、
こちらです。

要旨は、
1)新興株式市場がベンチャー企業を誘致しようと
した結果、株式公開がし易くなった。
2)若い起業家に多額の事業資金が得やすくなったのは
良いことだが、少し行き過ぎではないか。
3)公開後の株価が企業の実態とかけ離れていて、
一般投資家が起業家に比較して過大なリスクを負っている。
4)少し上場基準を厳しくすべきではないか。
ということです。

上場基準を厳しくすることは、最近の不祥事を
考慮すると必要かもしれません。
それ以上に問題視すべき点があるのではないか、
というのがボクの意見です。

その問題視すべき点とは
IPOのPricingとその決定プロセスだと、
ボクは考えます。
引受証券会社の株式公開の一連の流れでの動き方が、
IPO直後の身の丈を超えた株価形成に影響している、
という点です。

日本国内においては、
IT系のベンチャーと異なりバイオベンチャーに関しては、
先日も述べた通り、事業の内容について
比較的厳しいガイドラインが存在しています。
このうえ形式基準が厳しくなったりするような
環境になれば、いっそう大変です。

株式市場がより良い社会を産み出すための
インフラとすれば、医療健康に関しては
バイオベンチャーの果たす役割が大きいもの
と期待されます。ところが、今のガイドラインが
継続すると、極めて厳しい状況が訪れる可能性を
危惧しています。

新興企業向け市場の上場審査について
是正が必要なことは認めますが、一方で
証券会社が市場のあり方をキチンと考慮して
IPO時、直後の価格形成に取り組むことも
同様に重要だと考えます。

三角合併の早期解禁を!

もうすぐ会社法が改正される、ということで
書店には解説本がズラリと平積みされています。
ボクも勉強しないとなあ、なんて思っているので
近々本を購入予定。(どれが良いんでしょう?)

さて、今回先送りにされたのが
海外企業による三角合併、ということは
よく知られています。
引き金になったのは、
ライブドアによるニッポン放送株取得
だったように記憶します。これを契機に敵対的買収、
さらには米国中心とした高い時価総額を誇る
海外企業の脅威が声高に語られ、三角合併が
先送りされた、というのがボクの理解です。

で、過去のペイオフ解禁などの動きを見ていると
この三角合併も同じようなことが起こる可能性が
あるのでは、と見ています。
このような動きには賛成しかねるので、
三角合併の早期解禁を訴えたい、と最近思っています。

というのは、特にボクが未公開のベンチャー企業に
関わっているからです。
ご存知の通り、日本の未公開ベンチャーのExitは
事実上IPOということになっています。
最近でこそ先に公開したベンチャーによる株式交換等を
絡めた事業売却も増えていますが限定的です。
とりわけ研究開発段階にある技術系のベンチャーは
なかなか買収対象にならずIPOに縛られざるを得ません。
三角合併が解禁されれば、米国企業がこうした
技術系ベンチャーを株式交換で買収するケースが
増えてくることが予想されます。
技術流出というネガティブな面をマスコミは喧しく
取り上げると思いますが、新技術のサイクルを
早めるには、こうした荒療治が必要に思えます。
荒療治を行えば、日本の企業も積極的に技術系の
ベンチャー買収を行うためのトライアルを増やすはずです。
結果として、日本の技術系ベンチャーの競争力を
高めることになる、と思います。

多くの企業トップが心配するほど、
三角合併で買収される日本の企業は無い
というのが実際だと思います。
買収されるほど魅力的な会社にするだけの
経営を実行してからそんな心配をすべきでしょう。
こうした保身第一の経営者たちのために
貴重な競争力強化の機会を設けない、
というのは日本にとって不幸なことかもしれません。

プロフィール

drecom_renny2005

タグクラウド
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ