身内から資産運用の相談を持ちかけられました。
そこそこの元手があるようでしたが、Homeworkを行なう「時間とやる気」が
イマイチのようでしたので 時間を分散させた形での
インデックス投信あるいはインデックス連動型ETFへの投資をススメました。

水瀬さんのブログなどで日本株でインデックス投資をどう考えるか、という議論が
盛り上がっていたなかでしたが、
「時間とやる気」が確保できないならインデックス投資が楽だろう、
と判断したわけです。

しかし、このアドバイスはイカン!気づきました。


よくよく考えてみると、最近の経済ニュースを見て特に痛感するのですが
日本の株式市場は効率的な市場とはとても言えません。
にもかかわらずインデックス投資がオススメ、というのはダメダメですね。

H越製紙の一件にせよ、J●Lの一件にせよ、常識では考え難い行動を
経営陣がしているわけです。
経営陣が資本市場への配慮、そして当たり前の規律さえも欠いた行動を平然と取れるのが、
日本の市場の現実の姿なんですね。
TOPIX連動型の商品ならETFにせよ、投信にせよ、
こんな会社まで保有していることになるんですよね。
(実際に保有していない可能性もありますが、発想としては保有しているようなものです。)

インデックス投資の難点は、こういう思いを投資に反映することが不可能ということです。
上記の2社を筆頭に資本市場を小馬鹿にしたような経営者はドンドン駆逐されていくべき、
とボクは思います。
今後の日本を考える場合、資本市場の魅力度が産業の競争力を
さらに左右してくるはずですし、
大企業の経営者がこんな体たらくではお先真っ暗です。

このようなことに思いをめぐらせれば、

当面、日本株に関してはアクティブ投資が必然のように感じます。

となると、選択肢は2つです。

1)自ら個別銘柄投資

2)アクティブ投信への投資

1)は、「時間とやる気」を持って1銘柄につき週最低1時間のHomeworkが必要です。
2)は、信託報酬など保有コストの水準が低め、運用方針がしっかりしていてブレない投信を
選ぶ必要があります。
ということで、2)の場合、さわかみファンドが一つの解決策になるものと思います。
さわかみファンドの特長として、かなり銘柄が分散されています。
その意味で、もう少し銘柄を限定した、売買回転率の低い、超低コストの
アクティブ投信が登場すれば、 大いに注目を浴びるのではないでしょうか。

ということで、結論。
「日本株投資はインデックスで」というアドバイスは早々に撤回したいと思います。